たんぱく質含有率ってなに?
先日お客様から、「KOREDEは、普段のプロテインに比べるとコスパが悪いから悩む…」とご意見をいただきました。なるほど、原料って普通はそこまで気にしないからわからないかもしれないなと思いました。
たんぱく質含有率とは
一般的なプロテインはたんぱく質含有率が90%を越えるものがほとんどなのですが、たんぱく質含有率90%ということは、原料の90%以上がプロテインということなんですね。たんぱく質含有率という言葉を聞き慣れない方も多いと思うので、簡単に説明すると、100gのプロテインをとった場合、90gたんぱく質がとれるということです。KOREDEは50%程度なので、100gで50gとれるわけですね。
プロテインは100%たんぱく質ではない
また、ホエイ(乳たんぱく)でも、ソイ(大豆たんぱく)でも、それ自体が100%たんぱく質ではないので、仮に「ホエイ100%のプロテイン」があったとしても、ホエイには、たんぱく質以外に糖質や脂質も入っています。ホエイ100%でも、たんぱく質が100gとれるわけではありません。実質的にたんぱく質含有率を100%にすることはできないわけです。たんぱく質含有率が一番高いのは96%ぐらいじゃないですかね。
甘すぎるのはたんぱく質含有率のせい?
たんぱく質含有率が高いということは、逆に言うとホエイやソイのようなたんぱく質原料以外はほとんど入れられないということです。よくプロテインに対して「甘すぎる」や「臭いがきつい」という声を聞きますが、天然の甘味料や香料は少量では味を感じにくいので、少量で強い甘みや香りを感じるものを入れざるおえなくなるわけです。少量で強い甘みや香りを感じるものというのは、そういう風に加工されたものになり、結果的に人工物になってしまうわけですね。
プロテインスープはコスパが悪い?
KOREDEは他のプロテインスープに比べても、たんぱく質含有率は50%と高めです。50%強はたんぱく質原料を使っているのですが、残りの50%は味付けのために使っています。いろんな材料を使っているので、どうしてもコストがかかるわけです。さらに、天然由来の甘味料や香料を使っているので、どうしても原料コストが高くなってしまうわけですね。
とはいえ、プロテイン原料自体が高い
このように書いてしまうと、「じゃあ、プロテインはぼったくってるの?」と思われるかもしれませんが、それは違います。ホエイもソイもたんぱく質原料は高く、ここ数年のプロテイン人気で原価が爆上がりしています。
だから、プロテインとプロテインスープでコスパを比較しても、コンセプトが違うので比較のしようがないわけですね。さらに、普通のスープに比べても普通のスープはたんぱく質原料なんていれる必要がないので、おいしさや安さを追求できるわけです。普通のスープと比べられても困ります…
たんぱく質量とたんぱく質含有率は違う
たまに「KOREDEは一回でとれるたんぱく質が少ない。他だと20gとれる」という声をいただきます。KOREDEは1食分10gのたんぱく質量をとれるように作っています。他のものでは20gとれるかもしれませんが、1回に使う量は何グラムでしょうか?
KOREDEは1回20gで10g(たんぱく質含有率50%)とれます。コスパは原料バランスを見ないことにはわからないので、甘い言葉にだけ騙されないようにしたいですね。
まとめ
世界では食糧危機が騒がれていますが、その本質は人口増加による動物性たんぱく質の過剰消費です。その結果として、大豆ミートや昆虫食などの代替たんぱく質が話題になっています。
代替たんぱく質にプラスして日本では高齢者問題も重なります。たんぱく質原料は今後ますます高価になっていくと思われます。この記事が今度どのようにたんぱく質を摂るのが良いかの参考になるとうれしいです。